何かが間違ったマンアウターマン
-究極のイケメン?-
イケメン。
Homo Sapiens Sapiens
Speciosus（嘘）。
OnePoint…Speciosus（ラテン語でかっこいい人、イケメン）
それはもはや人であって人でない、人を超越した存在。
基本的に人間でもなんでももてる方がいいに決まってる。
そりゃもてたほうがいいに決まってるからなぁ。
だとしたらモテる人間の要素を突き詰めて、究極のイケメンが
誕生したとしたらどんな感じだろうか？
１．視覚に訴える
人間は視覚中心の動物な訳で。
見た目がいいほうがいいに決まっている。
そんなわけで、身体は適度に大きく、適度に筋肉がありスマート。
ミケランジェロのダヴィデ像のような感じではなかろうか。
顔もかっこいいほうがいいが、時代によってかっこいい
ってのは変わっていく。
メイクなどで処理も可能だが、それにも限度がある。
顔面は自在に変形可能ならそれに越したことはない。
…ん？
２．嗅覚に訴えかける
実は深い部分での人間の好みというのは、HLA型によって支配
されていることが最近の研究で明らかになってきている。
HLA型とは白血球の表面などに存在する免疫をつかさどる
タンパク質である。
これらの分子が細胞表面に露出し、分子の一部が切れて空気中を
漂うことで個人の匂いと認識されるのだ。
これの多様性は高ければ高いほどいい。
究極的にはHIVウィルスを上回る進化速度を必要とする。
なぜなら最強の進化速度を有するウィルスであり、かつ
性病でもあるHIVはイケメンの最大の敵だからだ。
そしてその一方で、ターゲットとなる女性にふさわしい
HLA断片を放出する必要も出てくるだろう。
つまり女性のHLA型を認識し、それに合わせたHLA断片を
放出する必要があるのだ。
…んん？
３．音声周波数
これもターゲットにあわせて可変する必要がある。
まぁそこまで重要じゃないかも。
４．高い繁殖・再生能力
複数のターゲットに連続で○○○する必要性があるので、
細胞分裂の能力を高くする必要がある。
細胞分裂の回数の限界から寿命が結構短くなるかもしれない
ので、そこのバランスはとらないといけないけど。
再生能力が高いので死ににくいというメリットもある。
必要ないときは冬眠状態になるとよりいいかもしれない。
……おい…。
５．高い知性
当然必要。あたりまえだ。
ただその知性の向けられる方面は別に偏っていても構わない。
女性の気を引く分野と適度な資金調達（これは必要ないかも）
の分野以外なんざどうだっていい。
特に言語領域などの発達が進むと考えられる。
科学？哲学？んなもんは好きな奴にやらせとけばいい。
ただ論理的思考が出来ないと不利な局面も生じるかも
しれないので、決して出来ないわけではない方が有利。
…あのー…。
６．アレ。
適度な大きさで可変や運動可能。通常時は危険に晒されないように
なっているか、再生したりするかもしれない。
トカゲの尻尾みたいな感じかもしれない。
…ちょっといいかげんまてといいたいんだけどさ、
既に人間の領域超えてないかどれもこれも？
なんか考えるとキモイんですけど。
つまり寄生獣（(c)岩明均）のように可変する顔面に、
高性能な免疫システムとそれの応用のフェロモンシステム、
すさまじい再生能力に優れた身体能力、そして高い知性ですか？
バケモンか。おまえは人じゃない。やりすぎだ。
じゃあ究極の美女はどうなのかというと、究極のイケメンの
中から真の究極のイケメンを選ぶ必要があるよな。
視覚、聴覚、知性などさまざまな情報を取捨選択する必要が
生じるゆえに脳が大型化するか高集積化する。
脳梁が現在よりも太くなり、情報の処理能力がさらに進化する。
どうなるかってぇと、さらにおしゃべりになる。
顔面可変能力もあるだろう。
逆に優れたターゲットに対して顔面を可変し、通常はそうでもない
顔を使うとか…ありそうだ。
HLA型の受信能力が高くなり、より多種のHLA断片を放出できる
イケメンを選択するようになるだろう。
逆に体型自体可変する能力を有する個体も出てくるかもしれない。
うげぇええぇぇ。やっぱり究極の美女もえげつねぇ。
ていうかお前ら好きにやってくれ。
数十万年後はこんなことになってるんじゃないの？
人類が生き残っていればな。
あとトリックスター的存在として、精子に高い生命力を
持たせ大量に撒き散らすことで増殖する奴とか出るかも知れん。
（そのかわり撒いたあと死んだりするかもしれない。鮭かよ。）
その一方で、そういう危険なイケメンや美女という生物から
逃れるために、自ら地下や山岳に逃げ込んだダメ人間が
集落を作ったりしてひっそり暮らしているかもしれない。
…どーにもイケメン美女の集団より、ダメ人間の集落に
あこがれる俺はダメなんだろうか…ダメなんだろうなぁ。
トリックスターにも、ちとあこがれるけど。